介護ワークに行き詰まったら・・・。

人の役に立とうと思い、介護業界に転職したものの、空回りするばかりで自分がイメージする介護ができないことに悩む人は多いようだ。こんな時は、以下のことを意識してみると良いかもしれない。

まず、焦らないことだ。介護技術やコミュニケーション、介護記録などは、利用者ごとに柔軟に対応する必要があり、焦ったところで何も変わらない。そのため、利用者一人ひとりに目を配り、気になることは普段からメモを取るなどして、自分なりに質の良い介護をするための努力をしていれば、自然と理想に近づけるはずだ。

また、他の介護士と自分を比較し過ぎないことも大切である。介護士の中には、介護の仕事を始めたばかりでも介護技術に優れ、ユーモアを交えて利用者とうまくコミュニケーションを取ることができる人もいる。このような人と自分を比較して落ち込んでしまう人もいるようだが、全くその必要はない。最終的に利用者が信頼するのは、器用な人ではなく、誠実な人である。利用者のために、自分にできる小さな工夫を積み重ねてみよう。そうすれば、その努力は報われるときが来るはずだ。

ただし、自分なりに努力しているものの、どうしても仕事が上手くいかない場合もあるかもしれない。そんな時は、先輩の介護士や上司に悩みを打ち明けてみると良いだろう。例えば、利用者にキツい言葉をぶつけられて、自分は介護に向いていないのかもと落ち込んでいたとする。そのことを先輩に話してみると、その利用者にはほとんどの介護士に最初はキツい言葉をかけていたことが判明するという話はよくあることだ。事情がわかれば、気持ちも軽くなるはずなので、仕事上の悩みは早めに周りに相談してみるようにしてほしい。いい職場なら、先輩や上司が親身になって相談にのってくれるはずだ。